LED化の波は、室内水耕栽培の考え方も大きく変えました。
家庭の室内水耕栽培も、工業用水耕栽培のミニチュアの位置づけから、独自の考えで進化しようとしています。

大量の水を使い、溶液を循環させて成長を促す大量生産のハウス栽培型は、
家庭室内水耕栽培のモデルとしては受け入れられなくなりつつあります。

収穫量の追求よりも、シンプルで楽しく、安全に室内で育てられるものだけを栽培するのに相応しい室内水耕栽培の機能。
家庭用の水耕栽培をブームにしたプレミアムLED水耕栽培キットは、家庭用として切り捨てるべき機構も浮き彫りにさせました。

LED技術の進歩と大規模化による生産性の追求からか、工業用水耕栽培のミニチュアも多くなっています。

(楽天)水耕栽培システム 一覧

話題となったプレミアムLED水耕栽培キットを一覧してみました。

ユーイングのGreen Farm(グリーンファーム)

 2013年にキッチン家電として話題になった家電のユーイング(モリタ)の水耕栽培器セット Green Farm(グリーンファーム)
幅544×奥行262×高さ305mm

ユーイング 水耕栽培器セットGreen Farm UH-A01E

人気は、コンパクトなグリーンファーム キューブほかの製品に移っています。

関連ページ: ユーイングの水耕栽培器セット Green Farm(グリーンファーム)  で

旭化成ホームズのVEGUNI(ベジユニ)

インテリア性を重視した旭化成ホームズのLED照明付水耕栽培キット VEGUNI(ベジユニ)
長さ33.6 cm幅15 cm高さ33.6 cm

2013年10月に発売開始した小型のおしゃれなLED照明付水耕栽培キットですが、平成27年3月末に製造中止。
しかし現在でも販売されています。


LED照明付水耕栽培キット VEGUNI(ベジユニ) 日本製 W336×D150×H336mm

関連ページ: 旭化成ホームズのLED照明付水耕栽培キット VEGUNI(ベジユニ)  で

アイティプランター

 科学的栽培を体験できるパソコン管理の自動水気栽培のアイティプランター
幅300mm×長300mm×高325mm

(2020年販売中は見つかりませんでした。)

アイティプランターは、マイコンが栽培する品種に応じて最適な環境を調整するという先進技術満載のハイテク商品です。

栽培する品種のプログラムを導入し、LEDの光量調整と養液調整の運転をおこなうというまさに次世代型の水耕栽培です。
立命館大学発のベンチャー企業「アイティプランツ社」が開発した製品です。
コンパクトなサイズのデスクトップ・ガーデン・ユニットという新しいコンセプトの室内専用の植物栽培装置です。

従来の水耕栽培は、水中で根を発生させた為エアーを供給する循環ポンプが使われているものが多く有りました。
大量の水と、養液循環ポンプは、家庭内水耕栽培でのトラブルメーカーでした。

水気栽培として、根を養液に浸さず、水分をコントロールするすることで、水の必要量を減らしているようです。
水遣りをしないで、1週間不在にしても自動で管理してくれます。

独自の栽培プログラムをセットしたり、いろいろ環境を工夫して楽しむこともできます。
農業で起業するには、科学的に管理することが不可欠です。
将来の農業発展のため、都会の子供たちに関心を持ってもらうのには手頃な商品です。

問題点は、栽培プログラムが無い野菜が多いということでしょうか。

mistGrow/ミストグロウ

花や野菜をアプリで管理するmistGrow/ミストグロウ という水耕栽培の製品が販売されています。


ヤフーショッピング mistGrow/ミストグロウ MP-355FW

(楽天)mistGrow 一覧

箱庭水耕栽培

 地道に改良を続けるスタンダードな家庭用LED水耕栽培キットのエスキュービズムの箱庭水耕栽培
 2015年の新製品ピッコラが話題になってた。

(2020年販売中は見つかりませんでした。)

コンパクトな、W295×D200×H300(mm)
価格も、コンパクトLED水耕栽培キットの主流の一万円台の領域にある。

水耕栽培で野菜を育てる楽しみを知る、無農薬の野菜を家庭で収穫するという従来の家庭用LED水耕栽培キットが提供してきたことの他に
効率的な野菜工場の仕組みのミニチュアとして、より失敗しない育て方をめざした仕組みとなっている。

主な失敗しない仕組みとして、トレーが2つになっている特徴が有る。
   野菜工場では、トレイを複数に分けて成長に応じた最適化を行っている。
   その仕組みのミニチュアと考えると、成長の時期をずらしたり、成長の異なるものを分けて栽培できる。
   ふたつのトレイは光源への距離が調整でき、成長したら距離をはなす事ができる。
   苗床の選択によりトレイの中の穴の間隔も調整可能なので野菜の選択幅が広がる。

光源のLEDの波長ミックスの改良や、液体肥料の変更、前面トレー取り出しなどの使いやすさへの配慮も有る。